埴生護国八幡宮(はにゅうごこくはちまんぐう)で、毎年9月15日(現在は、9月15日に近い日曜日)の秋季例祭に行われる神事。市指定無形文化財で、武者装束の氏子によって古式ゆかしく行われる様子は歴史の風情を感じさせます。
道祖神をまつる長さ4mの道祖幣を手にした氏子の長老を先頭に、鳥帽子に狩衣姿、道中袴をはいた御幣奉持者、古文書箱を捧げる五歳以上の男児数人と、甲冑に身を固めた武者姿の若者らが隊列を組み、笛と太鼓の囃子に合わせて拝殿外側の広縁(長さ約30m)を7回半めぐり、最後に武者たちが弓や刀剣をかざし「ウォー!ウォー!」と大喚声をあげて本殿へ駆け込む珍しい行事です。
この神事は、砺波山源平合戦の折、木曾(源)義仲が同八幡宮に戦勝祈願し、大勝したお礼参りの様子を見習って江戸時代から行われていると伝えられています。