埴生護国八幡宮の東方、石動駅南の綾子地方に伝わる「願念坊踊り(がんねんぼうおどり)」。
黒染の法被をまとい、ねじり鉢巻きになわ帯をして、手甲・脚絆に草履ばきの坊主が、二重のかさの上にご弊を飾り、かさのめぐりに赤や青の幕を吊るして造花をつけ、棒に「願念坊主」「天下泰平」「豊年満作」を書いた行灯をつけた「ダシ」を持ち、その後に同じ法被ををつけた坊主達と、長じゅばんに白鉢巻、手甲、脚絆に相撲の化粧まわしのような前かけ姿の数名の男の踊り手が出て、ドラ・太鼓・尺八・三味線・胡弓の囃子いのって身振り面白く踊ります。
昭和40年に小矢部市無形文化財に指定され、また昭和59年には富山県郷土芸能保存団体に指定されました。
昭和48年に東京国立劇場で上演するなど、各地に招かれて多くの上演をしており、富山県の代表的な踊りとして知られます。